こんにちは!奥沢と緑が丘と自由が丘の間にある”1対1のマンツーマン対応で美髪へ導く”パーソナルヘアサロン Pelodiasの嶋田 篤士です!
毛髪ミネラル検査
全国の「毛髪ミネラル検査」を実施してらっしゃるクリニックの先生へ
このブログをご覧になっているということは「毛髪ミネラル検査 髪の毛 切り方」などで検索されたことと存じます。
毛髪ミネラル検査は予防医療としても有益なことから、高い価値の提供、さらにより良い「切り方」を勉強されてることからも、患者様から篤い信頼を得られている先生なのだと想像します。
そんな先生へ「穴の空かない」「ハゲができない」髪の採取の仕方をお伝えいたします!
毛髪採取の基準
どこから、どのくらいの量を、どのくらいの長さ、採れば良いでしょうか?
「根本(地肌)」から「0.1g以上」を「3cm」が基準になります。
毛髪は1ヶ月に約1cmのびますので、地肌から3cm採ることで、過去3ヶ月間のミネラル状況が把握できます。
余談ですが、地肌から24cm先を6cm採れば、2年前から過去6ヶ月間のミネラル状況が分かることになります。
毛髪は人体の過去の長期間の情報をログできることから「記録媒体」ともいえるのです。
この可能性から、Yahoo!が予防医療のための毛髪診断ビジネスを立ち上げました
(http://president.jp/articles/-/24651)
ハサミの選び方
まず、なによりハサミが重要です。
写真の左は通常のカットハサミ、右をすきバサミ(セニング)といいます。
カットハサミはバッサリ切れるので、穴(ハゲ)ができます。
すきバサミは梳く(間引く)ので、ボヤけるだけで穴ができません。
美容師が使用するものと、一般に販売されているものは、同じハサミの形はしていますが全くの別物です。
Amazonのベストセラーと嶋田が愛用している山崎八起さん(中延の職人)のハサミでは「0」の桁が2つ違い、切れ味もまさに桁違い。
毛髪検査での採取に美容師レベルの切れ味は求められませんが、切れ味が悪いものですと、採取時に髪が引っ張られたり、切られ心地が悪く、患者様への負担になります。
美容師の気持ちを言わせて頂くと「できるだけ良いすきバサミを使用してあげてください」というのが本音です。
もしプロユースをご検討でしたら、一緒に選びますのでご相談くださいませ。
切ってはいけない場所
まずは絶対に切ってはいけない場所をご紹介します。
今回は実際のお客様にブログ化の許可を頂きましたので、写真とともにご説明していきます。
こちらのお客様の髪の長さは肩を越えるロングです。
お医者さんの採取で最もNGなのは「1番下の襟」をカットするケースです。
ロングヘアですと一見、最も目立たない場所のように思えますが…
ショートの場合を除き、女性は髪を結びます。
1番下側の髪の毛は結ぶときに、1番表側にきて髪をまとめる役割があります。
ここに穴が空いたり、ハゲができてしまうと目立つだけでなく、髪をまとめる時に短い毛が出てきてしまいます。
さらにヘアスタイルは髪の重なりで成り立っているのですが、ここはその中でも土台になる部分で、設計するうえでとても重要です。
外側の毛をカットするのは絶対にNGです!
ブロッキングをしよう
まず最初に「ブロッキング」をしましょう。
ブロッキングとは、作業をしやすいように「切る場所」「切らない場所」をブロックにして分けておくことです。
1.頭のてっぺんと耳の後ろで、前後に分けます
2.後ろを正中(真ん中)で左右に分けます
3.分けとった後ろの左右をそれぞれ上中下に分割します
4.合計6つのブロックをピンで留めておきます
この真ん中2ブロックがカットしても大丈夫な場所なんです
さらに詳しく真ん中のブロックを見ていきます
このブロックも左右の端は外してください(結ぶのに必要)
真ん中のブロックを上下に分け、できるだけ1つのブロックを小さくした方がカットがしやすいです。
そしたら、いよいよ毛髪のカットをしていきます。
毛髪のカット
1ブロックはだいたい縦3〜4cm、横幅1〜1.5cmが目安です。
とくに横幅を広くしすぎると、髪が引っ張られて患者様がイタイので、気をつけてください。
地肌からザクっと1回だけはさみを閉じます。
1つのブロック(毛束)に対して、はさみの開閉は1回だけで良いです。
そうしましたら、毛束を引っ張ってカットした髪の毛を取ります。
できるだけ頭皮側のカットした毛を揃えたまま取れるのが理想。
片手づつ2カ所はさむのがコツです。
これを6ブロック繰り返すと、このくらいの髪の毛が採れます。
人それぞれ髪の量は違うので、6ブロックというのはあくまで目安にしてくださいね。
毛束を揃える
次に採った毛束を送付用にカットします。
目安は約3cmです。
3cmだと過去3ヶ月分になりますね。
ちなみに髪の毛は湿っていると、カビやすいので、乾いた状態で送るのが望ましいと思います。
カット後の状態
こちらは髪の毛採取後の状態です。
どこにも穴は開いてなく、ハゲもできていません。
患者様に寄り添った検査を
以上がPelodiasで嶋田が実際に行なっている、毛髪ミネラル検査の毛束カットの方法です。
おそらく現時点では「最もハゲができないカット手法」かと思いますが、今後も実践していく中で、より良い手法を発見したらお伝えしていきますね。
もし「カットのやり方を教えてほしい」「実際にやっているところを見せてほしい」「練習したいから見てほしい」など、ご要望があれば検討させて頂きます。
これからは医療も美容も「予防」の時代かと存じます。
毛髪ミネラル検査は予防医学として有益な検査です。
しかし女性にとって髪は命!ハゲができてしまうのは死活問題…
そんな中で「穴が開かない毛髪採取」ができれば違いが生まれます
なにせ同封されてる毛髪採取のマニュアルが、ハゲるマニュアルなのですから…
ぜひ参考にして頂き、より喜ばれる検査をご提供ください!