川島 眞先生による「女性の薄毛治療の最前線」

こんにちは!奥沢と緑が丘と自由が丘の間にある”1対1のマンツーマン対応で美髪へ導く”パーソナルヘアサロン Pelodiasの嶋田 篤士です!

 

目次

女性の薄毛治療の最前線


先日、川島 眞(かわしま まこと)先生による「女性の薄毛治療の最前線」というテーマの勉強会に参加させて頂く機会がありました。

日本皮膚科学会による「脱毛症診療ガイドライン」2017年最新版

(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf)

によると、男性型脱毛症(AGA)に対し有用性が高いことから推奨度「A」とされる内服薬「フィナステリド」

今から遡ること12年前、そのフィナステリドの長期投薬(3年間)に関する臨床試験を行い、研究論文を発表したのが川島 眞先生です。

(https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1412100928)

その他、経歴や功績に関して、ここで説明すると1ブログが仕上がってしまいますので「もはや説明不要」の言葉のもと、割愛させて頂きます。

 

原因はハッキリしていない


男性型脱毛症に関しては研究が進み、原因や仕組みが解明され、治療法も確立されつつあります。

しかし、女性の脱毛症に関しては「未だよく分かっていない」というのが本当のところのようです。

最前線の先生が、そうおっしゃるのは正直で素晴らしいな、と思いました。

ただ、男性型脱毛症は「伸びる」「止まる」「抜ける」のヘアサイクルが異常に早まり過ぎてしまうのが仕組みですが、女性の薄毛に関しては「止まる」休止期が長くなるということが分かってきたそうです。

男性型脱毛症の仕組み

 

経口ミノキシジルの可能性


前述の、日本皮膚科学会による「脱毛症診療ガイドライン」2017年最新版を読み解くと、男性には推奨度「A」(行うように強く勧める)のフィナステリドですが、女性に対しては「D」(行うべきではない)とされています。

添付文書の禁忌に、女性や子供に触れさせてはならない、と記載があるほど。

女性にも男性にも「A」なのはミノキシジルの外用のみですが、女性に関しては副作用で体毛の増加が報告されているとのこと。

そのミノキシジルですが外用は「A」、内服は「D」となっています。

「塗るのはOKだけど、飲むのはNG!」ということです。

この根拠としては、まだ日本では臨床試験が行われていないからだそう。

 

一方、海外では2018年にSinclair R氏が「minoxidil」と「spironolactone」の組み合わせを内服した治療報告をしています。

(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29231239)

川島先生いわく、ミノキシジルの内服に可能性があり、ご自身もこれから臨床試験を重ねていくとおっしゃってました。

 

内服薬の治療実績


川島先生が実際に手がけている臨床試験の実績を見せて頂きました。(まさに最前線)

こちらの60代 主婦の方は、食生活の乱れから女性ホルモンが減少し、抜け毛へとつながったそうです。

内服薬を投与し6ヶ月後には大きく改善し、10ヶ月後には元に戻ったといえるほどの回復がみられます。

 

こちらの40代 飲食業の方は約10年間にわたる過度なダイエット、喫煙、極度な便秘症により、抜け毛が加速。

こちらも内服薬の投与後、12ヶ月で大きな改善がみられます。

それにしても10代から20代にかけて行なったダイエットが、40代での抜け毛に繋がるとは恐ろしいです……

 

その他にも複数名の事例を見せて頂きましたが、どの方も生活習慣や食習慣などの乱れから、女性ホルモンのバランスを崩し、抜け毛に繋がっているようでした。

 

女性ホルモンとは?


体内でコレステロールから作られる女性ホルモンには、女性らしさに関わる「エストロゲン」と妊娠をつかさどる「プロゲステロン」の2種類があります。

とくに髪への関わりが高いエストロゲンは30代半ばをピークに下降していき、60代で低い位置で安定します。

このエストロゲン曲線と比例するように、髪の「白髪化」「抜け毛の増加」「ボリューム減少」の症状がみられるようです。

しかし、前述のように生活習慣によってホルモンバランスが乱れると、症状が急激に悪化する恐れがあります。

健康的な生活習慣でホルモンを安定させることが大切!

 

現状の対策とは?


最後に川島先生から、いまできる薄毛対策についてお話しがありました。

それは「女性ホルモンを元気にする生活習慣」!

睡眠編は以下の写真の9ヶ条をご覧ください。

・日付が変わる前にベッドに入る

・朝は8時までに起き、朝日を浴びる

・寝る前の激しい運動はNG

などなど、、、

 

運動編や食事編もありまして

・なるべくエスカレーターより階段を使いましょう

・甘いものの取り過ぎはNG

・ストレスを溜めないようにしましょう

などなど、、、

めちゃめちゃ基本的なことばかり!

 

日本皮膚科医トップの先生による「女性の薄毛治療の最前線」というテーマの勉強会の締めくくりがこれです!

どうやら本当に女性の薄毛治療に明確な一手が無いぞ!ということが分かったところで、この度参加させて頂いた勉強会の報告とさせて頂きます。

さぁブログを閉じて、日が変わる前にベッドに入りましょう!(笑)

 

 

 

 

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