こんにちは!Pelodiasの嶋田です!
歯を失ったった話し
じつはここ4ヶ月ほど、ずっと右下奥歯の治療をしているんですけど、ようやく来週で終わります(長かった…)
あれは遡ること去年10月のこと。
突然、右下奥歯のあたりがズキズキし始め、脳内の99%が「痛い痛い痛い…」で満たされました。
いても立ってもいられず、自宅近くの歯医者さんに片っ端から電話をかけまくりました。
どのくらい緊急だったかというと、営業時間が10:00からなのに僕は7:00に電話をかけるくらいには緊急事態でした(どう考えても出るはずないでしょ笑)
で、診断結果はというと
歯医者さん(イケメン)「嶋田さん…奥歯ヒビ入ってますね」
どうやら食いしばりが凄すぎて奥歯が真っ二つに割れてしまったのです。
ここからものすごく要約しまして、結果。歯の上半分を失い、被せ物をすることになり、それがようやく来週で終わります(長かった…)
そもそも予防意識MAXな嶋田氏
いや、しかし僕は納得いかなかったんですよ。
なぜなら僕は自他共に認める口腔ケアオタクだったからで。
歯磨き粉は目的別に2〜3種類を使い分け、3ヶ月ごとに次回予約をして定期検診に通い、歯間ブラシとフロスも欠かしません。
2〜3年かけて歯医者さんにブラッシングを教えてもらい「嶋田さんはこの先虫歯になることはありませんね」とお墨付きをいただくくらいにレベルアップしたのです。
すべては生涯にわたり自分の歯で美味しいものを美味しく食べたいという熱い想い。
そのために厚生労働省と歯科医師会が提唱する8020運動をマジメに達成しようとしてたのです。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html
しかし歯の神経を抜くと、歯の寿命は20年縮まります。右下奥歯おわた\(^^)/
いやぁ…残念無念であります…
そもそも予防できなかったのか?
ここで一つ、疑問がわきました。
いやいや、そもそも3ヶ月に1回定期検診に通っていて、歯のヒビとか擦り減りとか事前に発見できなかったんですかね?
歯医者さんの顔を思い浮かべます。
いやいや事前に発見してくれてれば、マウスピースしたり噛み合わせを調整するなり予防できたのではないか?
不信感を感じえません。
しかし!同時に自分の胸に手を当てて問うてみます。
「では自分は髪と頭皮のプロとして、お客様に予防を徹底できているのか?」
予防を伝えることの難しさ
「いや、徹底できてない…もちろん伝えてるけれど100%の鉄の意志で徹底できているか?できてない」
なぜなら予防の大切さを伝えるのは難しいから。
お客様がすでに実害を感じていること、困ってること悩んでることに対しての問題解決は限りなく100%できてると自負します。
ただし、まだ何も問題を起こしてないこと。気にもなっていないことに対して予防策を実行して継続してもらうのは難しい。
今回の歯医者さんの件でいえば、当時の嶋田は歯ぎしりも食いしばりも自覚はゼロでした。歯が欠けたりアゴが疲れるなど実害もありません。
「歯ぎしりしてると家族に言われたことないです。噛み締めもとくに気になりません」と言っておりました。
そんな嶋田に対して「自費だけどマウスピース作ってください。不快ですけど毎晩つけて寝てください。週1回消毒してください」と言えるだろうか?
いや、なかなか言いづらい。
まだ実害もなく自覚ゼロな人に対して、お金も不快も手間もかかることをオススメするのはなかなか難しいことだなぁと。
歯医者さんもプロではあるけど、予防を徹底させるのは難しかったのかもしれない。
育毛の大切さに似てる
これを美容師に例えてみますと、育毛の大切さに似てるかなと。
一般的に多くの人が育毛にもつイメージは「なんか薄くなってきたかなぁ…」「育毛剤つけるか」1〜2ヶ月後→「髪が太くなってきた」と育毛に取り組めばV字回復すると思っている方が多いです。
しかし、これは極めてレアケースです。基本的にV字回復は難しい。
以前、日本皮膚科学会の勉強会に参加させていただいた時に僕は先生に質問する機会をいただきました。
嶋田「先生、お客様に育毛剤を使っていただいてて効果が現れないのはどうしたらいいですか?」
先生「基本的に人類は20歳をピークに右肩下がりです。なので育毛剤をつけて数年変わらないというのはキープできてるということでもあります。通常下がっているはずの分が下がってないので効果が出ていると評価します」
嶋田「な、なるほど。では先生、極論ですが20歳から育毛に取り組んでキープしていけばハゲないのでしょうか?」
先生「ハゲる可能性は低くなります」
つまり、薄く細くなってからV字回復させるのは難しいけれど、まだ髪があるうちから予防に取り組んでキープする方が有用ということです。
すなわち極論、すべての人類は今日から育毛剤をつけた方がいいと言えます。極論ですよ。
では極論までは言わなくても、嶋田は前述のような育毛剤の有用性や予防の大切さを全てのお客様に伝えられているか?
いや、徹底できていない。
まだご自身が「薄くなったな、細くなったな」と自覚がない人にまで徹底して予防を伝えることはできてなかったなと。
僕は髪と頭皮のプロとして予防の大切さを熟知していながら、伝えるところに甘さがありました。
まだ伸び代あるやん。見っけちゃった(ポジティブ!)
すっごい歯医者さんもいらっしゃる
こんな話しを歯医者さんに勤めてるお客様にしていたら、なんと。
お客様「うちの患者さんは皆様にマウスピース作っていただいてますよ」
しかも3ヶ月ごとの定期検診の時にマウスピースを持ってきてもらってるとのこと。
これ凄すぎます。
まず全ての患者様に予防(マウスピース)の大切さを説明し、理解していただき作ってもらってる。これを徹底している凄まじさ。
そして、定期検診に持参していただくことで良いことが2つあって
1つは「検診でマウスピースをチェックされるから使ってないとバレる」と半ば強制(人によりますが)でも実際に使ってもらうという行動レベルに落とし込んでいること。
2つはマウスピースをチェックすることで「この3ヶ月はここが力入ってる」とか「この部分がもう少しで割れそうだから作り直しましょう」とか、さらなる予防につながること。
いやー素晴らしすぎる。
僕はですね、美容師としてこうありたい。
情報発信していきます
今後はより予防の大切さを伝えていきたい所存です。
もちろんサロンでは個別にアドバイスを差し上げます。その一方でブログやSNSでも情報発信をしていきます。
僕は奥歯を1本失いましたが、そのおかげで予防に対する視座が高まったのです。
皆様の髪や頭皮をより長く、よりキレイにしていけます。
僕は奥歯を1本失いましたが、皆様は髪を失わないで済む可能性が高まりました。
僕は奥歯を1本失いま(以下、怨念のようにループし徐々にフェードアウト)