こんにちは!奥沢と緑が丘と自由が丘の間にある”1対1のマンツーマン対応で美髪へ導く”パーソナルヘアサロン Pelodiasの嶋田 篤士です!
シアバターとは?
シアバターとは極めて濃厚な植物エキス。
常温では固形ですが、肌に触れると体温で溶けるのが、オイルではなく「バター」と呼ばれる所以。
シアの木の種子から採れる植物性脂肪で、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、リノール酸を豊富に含みます。
髪に有益な、あらゆる脂質を豊富に含み、まるでヘアケアのために生まれたのではあるまいか( ´ー`)
そんなわけで、昨今では様々な化粧品やヘアケア製品に使用されていますが、拡がれば拡がるほど品質にも開きが生まれるわけです。
ブルキナファソ
西アフリカに自生するシアの木は、何世紀も前から「神秘の木」として崇められてきました。
シアバターはナイジェリアが最大の生産国で世界の57%を占めるとのこと、輸出が最も多いのはガーナで世界の39%にあたります。
そんななか、極めて高品質のシアバターで知られるのは西アフリカの内陸国「ブルキナファソ」です。
首都は「ワガドゥグー」(もうなんのことやら)
シアバターの作り方
シアの実の収穫は4月から6月の雨季まっただ中に最盛期を迎えます。
もとは「グリーンの黄金」とも呼ばれるように緑色の果実ですが、熟れると上の写真のように変化します。
シアの実のさらに中身だけを集め、木槌で粉砕します。なかなか根気がいる作業ではありますが、4〜5人の女性グループでガールズトークをしたり、歌ったりしながら楽しくやってるそうです。(こういうのイイですよね)
次に鍋で焙煎です。ここの火入れがキモで、熟練した技術が求められます。
そして粉状になったものをペースト状になるまですり潰しますが、これがかなりの重労働なので、近年では機械でオートメーション化する製造元もあるそうです。
しかしわずかな感触の違いで、品質が大きく左右されることもあり、手作業で行うのが望ましいといいます。
その後、練りを続けると水と脂肪分が乳化し、ここで冷水を加えると完全に分離してホイップクリームのようになります。
そして煮詰め、撹拌し、煮詰め、撹拌しを繰り返した後、濾すと完成です。
現地ではひょうたんを加工したボウルに、てんこ盛りにして売るのが伝統的な売り方なんだそう。
カリテ、シアバター
現地ではシアバターのことを「Karité」(カリテ)といいます。
「Karité」はフランス語なのですが、なぜかというと、ブルキナファソは長らくフランスの支配下にあったので、いまも公用語はフランス語なんです。
そして地球儀をおおきく回して、ここ奥沢。
ぼくの目の前にある「Karité」というシャンプー、マスク、そしてリーブイン。
こちらのシリーズはブルキナファソ産のシアバターから作られています。
フランス「RENE FURTERER」はフェアトレードにより、ブルキナファソのコミュニティーを支援しているのです。それも30年以上にわたって。
フランスとブルキナファソ、そしてカリテ。
カリテでヘアケアをするということは、このストーリーの参加者になるということでもあります。
思いもよらない事に支えられることがあるように、知らずに誰かを支えてることがあってもいいんだと、なんだかおなかがへった日曜の夕暮れです。